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als20170208’s diary

近況と日々の記録。

1995 Red Gang















【 ↓ 海外組 ↓ 】


ロンドン、在住。たしか、昨日、旅立った。


ニューヨーク、在住。


マレーシア、在住。














現役諸君へ


卒業して、22年くらい経つのかな。
私が、4回生だった当時の今頃は、震災が起きて、ちょうど3ヶ月くらい経った頃です。

大学の校舎は大半が倒壊し、授業は、プレハブの仮設校舎の建設と並行して順次、行われるというような状況でした。

そのような中、幸いにも、我々の拠点である六甲アイランドのクラブハウスと専用グラウンドは、大きな被害を免れました。

一方、クラブハウスの周辺には、当時はまだ、開発が途中で広大な空き地が残っていたため、仮設住宅が立ち並び始めていました。

我々は、もうこの頃、例年通り春季シーズンを迎え、秋に備えて、当初は遅れていたものの、ほぼ予定通りのスケジュールを消化していたと、記憶しています。

外からみると異様な光景に、映ったことと思います。

我々が練習している、すぐ隣では、震災で生活するところを失った人達が、生き残るために日増しに移住してくるわけですから。

当時、大学内では、批判的な意見も一部には、あったと聞きます。

しかし、我々は、監督以下、選手幹部らで検討した結果、このような苦境な時だからこそ、平常通りに活動する、という選択をしました。

この決断後、環境の激変に戸惑いながらも、チームは始動しました。

生き残った、
選手、マネージャー、チアリーダー、ら、部員のなかで震災を理由にチームから離脱したものは、一人もいなかったと記憶しています。

震災から数日後、自宅が倒壊し、家族が生き埋めになり、救出を待っている状態の四回生の部員がいました。

その部員がある日、六甲アイランドのクラブハウスに現れたため、その場にいた他の部員は皆、驚き心配したことがありました。

ところが、その部員は笑いながら「だって、練習に来な、風呂入られへんもん」と、平然と言っていたことを覚えています。

どういう心理状態だったのかな?と、ふと今、思いました。





当時の阿倉監督が、仰られていた、次の言葉を思い出します。



「楽しめてこそ成長がある」



その通りだと思います。

現役の皆さん、是非、大いに楽しんで下さい。そして、大いに成長して下さい。

真に、楽しむためには、知力、体力、行動力、判断力、精神力、継続力、決断力、忍耐力、団結力、この他にも、多くの「力」が、あらゆる場面で必要になってきます。

4回生諸君にとっては、特別なシーズンです。

怪我を抱えている者、チームからの要求に応えようと足掻いている者、ポジションを得ようと必死になっている者。

まだ、「力」を養う時間はあります。

優秀な個の集まりが、強い組織を形成する訳では、決してありません。しかし、優秀な個が集まった方が、強い組織になる確率が、高くなるのは当然です。

では、真に強い組織になるには、どうすれば良いのか。


時間は、あります。



今秋、環境が整えば皆さんが楽しんでいる姿を一度、観に行ってみたいと思います。



それでは、現役選手諸君、今シーズンを、思う存分、楽しんで下さい。



最後に、
四年間という貴重な時間を共有できたこと、また、その機会を頂けたことに、甲南大学 RED GANGに感謝致します。


2017年4月17日
福島雅弘