日本時間では明後日 2月5日(月)8:30から行われる第52回スーパーボウルの対戦カードが、ニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC)vs フィラデルフィア・イーグルス(NFC)に決まりました。
【両チームの紹介】
フィラデルフィア・イーグルス
(https://nfljapan.com/team/phi ← NFL JAPANのHPに掲載されているチーム紹介のリンク)
攻守共に非常にバランスの取れたチームです。今シーズン開幕当初から2年目の若手QBカーソン・ウェンツの大活躍により、順調に勝ち星を積み重ねてきておりましたが、そのウェンツがレギュラーシーズン終盤に怪我のため、まさかの戦線離脱。そのままチームも失速するかと思われましたが、リリーフした控えQBのニック・フォールズがウェンツが抜けた穴をそつなく埋めて、ここまで勝ち上がってきました。
ここまでイーグルスが好調を維持できた要因として、一つは、ディフェンスが非常に安定していること、そして、もう一つは、オフェンス畑出身のHCダグ・ペターソンによる得点(TD)を取りに行く姿勢、彼の攻撃的な采配が好循環したことも大きかったと思います。
この度(たび)イーグルスには、スーパーボウル初制覇が掛かっています。
ニューイングランド・ペイトリオッツ
(https://nfljapan.com/team/ne ← NFL JAPANのHPに掲載されているチーム紹介のリンク)
どうして、これほどまでに強いのでしょうか。記憶に新しい昨シーズンの世紀の大逆転劇によるスーパーボウル制覇を含め、今世紀に入ってから昨年までの間に7回スーパーボウルに出場し、その内 5度制覇しています。これらの好成績が、HCビル・ベルチックとQBトム・ブレイディ、この二人の存在がなければ成し得なかったであろうことは間違いありません。しかし、この二人がいくら優秀であるからという理由だけでは、僕にはこの現象を理解することができません。
NFLというリーグは、サラリーキャップ制度をはじめとして、完全ウエーバー方式によるドラフト制度など、他のプロスポーツリーグとは比較にならないほど綿密に、各チームの戦力が均衡化されるよう設計されているはずですから、不思議でなりません。
何方(どなた)か、ペイトリオッツがこれほどまでに強い理由をこの僕に教えて下さい。
【見どころ】
今回のスーパーボウルを観戦する上で最も盛り上がり易いというか、分かり易い見方として、「イーグルスがペイトリオッツに勝つためにはどうすれば良いのか?」というイーグルス側からの視点で、オフェンスとディフェンスそれぞれの対応、対策について思考してみたいと思います。
素人ですので、一つ一つのプレーごとにおける細部の技術的な事は良く分かっていないため、抽象的な話になってしまいますが、どうかお付き合い下さい。
まず、相手チームよりも多くミスをした方が負ける確率が高くなるということは、どの競技においても共通しておりますので言うまでもありません。
それでは、
〈イーグルスのオフェンスについて〉
ここ10年近く一貫しているペイトリオッツの所謂(いわゆる)ボールコントロールディフェンスに対し、FGによる3点ではなく、如何(いか)にして7点(TD)を確実に奪っていくことができるか、この点に尽きると思います。
ペイトリオッツに限らず、どのチームのディフェンスにも言えることですが、傾向として、試合開始後最初のシリーズにおいては、相手オフェンスの出方に対し様子を見ているということもあり、シンプルに守ってくるケースが多く、ディフェンスの方から積極的に仕掛けてくることは殆どありません。
ですから、イーグルスのオフェンスには、最初のシリーズでドライブを重ねて、是非ともTDを奪って欲しいと思います。
イーグルスオフェンスの見どころは、ずばり、4thダウンでの選択です。
例えば、敵陣20yd以内のレッドゾーンで、4thダウンで残りが 1yd以内というようなシチュエーションの場合には、どのような選択をするのか。FGによる3点で良しとするのか、それともギャンブルを選択してTD(7点)を奪いに行くのか。
もちろん試合展開にもよりますが、イーグルスのオフェンスには敵陣レッドゾーン内においては、TD(7点)にこだわり、積極的に4thダウンでギャンブルを選択して欲しいと思います。
https://nfljapan.com/headlines/30114
↑ この記事を読んで頂くと、ペイトリオッツのディフェンスを攻略するに当たって、僕の言わんとしていることが、もう少し伝わり易くなるかもしれません。
続いて、
〈イーグルスのディフェンスについて〉
見どころは、ディフェンスライン4名もしくは3名によるパスラッシュです。ディフェンダー4名以内の人数で、トム・ブレイディに対して終始プレッシャーを掛け続けることができるか、否か。
トム・ブレイディを攻略するためには、これに尽きると思います。
ベースのシステムが、3-4であろうが4-3であろうが関係ありません。ゲームが始まってから、もしも、ディフェンダー4名だけではプレッシャーが掛からないからと言って、安易にブリッツを多用することは絶対に避けるべきです。トム・ブレイディの思うツボです。
詳細な理由については長くなりますので、この場では控えさせて頂きますが、ここ数年に渡ってNFLを観ていて感じた僕の持論ですが、クレバーで優秀なパサーを攻略するためには、ブリッツは有効な戦術ではありません。
あと、もう一つの見どころとしては、TEロブ・グロンコウスキーに対して、どのようなカバーを敷いてくるのかが楽しみですね。
最後に、前後してしまいましたが、カンファレンスチャンピオンシップの結果に基づき、各人が予想したスーパーボウル出場チームと現時点での勝ち点を、それぞれ確認しておきたいと思います。
〈AFC〉
ピッツバーグ・スティーラーズ…ハズレ
〈NFC〉
グリーンベイ・パッカーズ…ハズレ
藤田くの勝ち点は前回と変わらず、105点(暫定1位)。
〈AFC〉
オークランド・レイダース…ハズレ
〈NFC〉
ダラス・カウボーイズ…ハズレ
僕の勝ち点も前回と変わらず、95点(暫定2位)。
〈AFC〉
ニューイングランド・ペイトリオッツ…当たり
〈NFC〉
ダラス・カウボーイズ…ハズレ
カミさんの勝ち点は、80点(暫定3位)。
藤田くんと僕は、予想したチームが全て敗退しておりますので勝ち点が確定。
そして、現在最下位のカミさんはペイトリオッツが残っている状況で、暫定一位の藤田くんとの勝ち点差は、25点。
スーパーボウルを制覇したチームを予想した場合の勝ち点は、30点。
嫌な予感がしてきたなぁ。