早いもので、気がつけば今年のレギュラーシーズンも中盤戦に差し掛かったNFL2018。これまでのところNFC西地区をのぞけば、各地区共に例年と比較すると混戦模様の展開。
第7週終了時点での各地区首位は、次の通り。
AFCに関しては、現時点では僕が事前に地区優勝すると予想したチームが、全ての地区において首位のポジションをキープしています。
一方で、NFCについては、北地区をのぞいて予想と異なる展開になっております。
第7週までに107試合を消化し、一応、これまでのところ全てのゲームを観ているので、僕なりの感想について各地区ごとに簡単に触れておきたいと思います。
この時点でのMIAドルフィンズの4勝とNYジェッツの3勝は、上出来ではないでしょうか。
例年、シーズン終盤にピークを合わせてくるNEペイトリオッツは、今シーズンに限らず、HCビル・ベルチックとQBトム・ブレイディのコンビが健在な限り、この地区を制覇し続けると思います。
やっぱりあかんかぁ。
いやいや、まだまだこれから?
ここまでディフェンス陣が奮闘しているおかげで、2勝4敗1分のCLEブラウンズ。
第2週のNOセインツ戦が終了した時点で、それまでのK(キッカー)を即刻解雇したようだが、問題が解決したのかどうかは定かでない。
それにしても気づくのが遅すぎると思います。
いくらチーム競技とは言え、プロのレベルでは、最初の2ゲームを勝ち切れなかった責任 は、100%あのへぼキッカーにあります。
ブラウンズは、ここまで7試合を終えて、内4ゲームがOT(オーバータイム)までもつれる試合展開。そして、7試合中、6試合がワンポゼッション差のゲームで終盤まで勝敗が読めない内容でした。
ブラウンズの試合を観戦していると、一勝することの大変さが物凄く伝わってきて、観戦を終えたあとの疲労感がハンパないです。
さすがに地区優勝を争うほどの実力は無さそうなので、この地区に関しては、ブラウンズを除いた3チームが、シーズン終盤にかけて熾烈な優勝争いを繰り広げると思います。
この地区については、昨年の予想に引き続きHOUテキサンズが優勝すると予想しました。
僕の見立てでは、既に地区優勝できるだけの戦力は整っていると思いますが、このチームの最大のウィークポイントは、HCベッドコーチを務めているビル・オブライエンです。
ここ数年にわたって、この人物がNFLのレベルでHC職の地位を維持できていることが不思議でなりません。
オフェンス畑出身ということで、未だに自らがプレーコールを出していますが、あまりにも酷過ぎて、彼の頭の中には、ほんまに脳みそが入ってんのか心配しています。
彼がテキサンズのHCに就任してからの数年間、これまで観戦してきて、彼のプレーコールに知性を感じたことは一度もありません。
また、これまでにQBを何人も使い捨てにしてきましたが、それらは全て彼の能力がNFLのレベルに達していないがために、選手の能力を見極める眼力を持ち合わせていなかったからだと思います。
彼には、一刻も早くNFLのHC職から退いてもらうことを切に願います。
今年のLAチャージャーズは、ベテランQBのフィリップ・リバースとエースRBのメルビン・ゴードンがこれまでのところ調子が良さそうなので、オフェンスに関しては若手WR陣の落球が改善されれば、更に良くなるのではないでしょうか。
シーズン序盤のKCチーフス戦では敗れてしまいましたが、この地区については、この2チームで優勝争いをすることになるでしょう。
で、僕のAFCでの本命は、⬆︎ KCチーフス。地区優勝 → スーパーポウル出場を予想しています。
ここまで見る限り、ディフェンス陣において、DLとSに問題を抱えているように思いますが、そこはディフェンスの名コーチであるボブ・サットン氏が、今後、修正していくと思います。
オフェンスについては、ここでわざわざ触れる必要はないと思いますが、敢えて言うと、絶好調の要因は、チームのスケジューリング通り、一年間我慢して計画的にQBの育成ができたことと、オフェンス畑出身のアンディ・リードHCの存在にあると思います。
ここ数年、彼のプレーコールを眺めているとほんまに天才やなと感心します。
また、入団二年目で、今シーズンからスターターを務めている若手QBに負担をかけない配慮が随所で伺えます。
そのひとつが、QBに複雑な判断力を要求しなくても成功させることができるプレーを数多くデザインし、それらを絶妙なタイミングでコールしていることです。
要は、相手ディフェンスの出方を読み切り、いわゆる大当たりのコールを連発することです。
長くなってしまいましたので、NFCについては、また、別の機会に触れさせていただきたいと思います。
明日から第8週が始まります。
明日、万が一、エースQBが欠場するドルフィンズに負けるようなことがあったら、ビル・オブライエン氏には直ちに辞めてもらいたい。