今回は、先月発表された第163回直木賞の受賞を受けて、馳星周(はせせいしゅう)氏のデビュー作を原作としたこちらの作品。
002 不夜城(1998)日本
原作:馳星周(はせせいしゅう)
監督:リー・チーガイ
8月11日(火)深夜26時頃から明け方にかけてAmazonプライムビデオにて鑑賞。
深夜帯のため音量に制限があるのに加えて、吸引器のノイズによりセリフがあまり聞こえなかったが、ストーリーははっきりと覚えていた。たぶん、コレ観るの20年ぶりくらいかな。
大学を卒業した1996年の春から就職のため東京で暮らすようになり、それから、間もなくしてこの作品と巡り合ったということもあり、改めて観ると、当時の新宿のイメージがなんとなく記憶に残っている。
JR新宿駅西口の地下通路を不法に占拠した浮浪者たちの段ボールハウスの一群をまじかで見てドン引きしたことや、中国人マフィアが青龍刀で切りつけあったなどとの報道をたびたび目にし、ボクの地元である大阪が昭和に逆戻りしたかのような印象を抱いた記憶があります。
内容は、主人公である中国人マフィアの劉健一が、ある人物が名古屋から新宿歌舞伎町に舞い戻ってきたことをキッカケに、ドツボに追い込まれていく様子が描かれている。
ボクの場合、小説を読んでから映画を観ると、自分の中で抱いていたイメージと違っていたというのはよくある話なのですが、当時、この作品については、その乖離をほとんど感じませんでした。
現実に存在する中国人マフィアの裏社会を覗き見することができたかのようで、妙にリアリティがあり、10~20代くらいまでの頃は、この手の絶望感を描いた作品が大好物でしたね。
☆☆☆☆☆☆☆ 星は七つ。