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日本ALS協会山口県支部長のブログ。~ als20170208’s diary ~ 近況と日々の記録。

回答します。

2018年5月10日(木)


本日、読者のsatoさんからお問い合わせ頂きました件について、以下、回答させて頂きます。


診断がつくまでのタイムテーブルについては記憶の限りで後述させて頂きますが、私の場合、確定診断される約一年前から左肩に違和感を覚え始め、身体の異変を感じておりました。地元の大学病院に二週間ほど検査入院し、そこで初めてalsと診断が確定しました。

ALSは原因が不明ですので、筋萎縮や球麻痺等の症状が客観的にみて明確にわかり易く現れている場合を除いて、特に病初期や進行の速度が緩やかな場合等においては、なかなか早々に診断をつけることが難しい病気だと思います。

あらゆる検査を経て鑑別診断を行い、ALSと類似の他の病気である可能性を排除した上で総合的に判断することにより、はじめて診断が確定するのが通常の一般的な流れかと思います。

この病気の場合、ほとんどの検査項目において異常は検出されないと思いますが、もしもALSに罹患しているとすると、二種類行われる筋電図検査のうち、針筋電図検査においてALS特有の検査結果が出るみたいです。

私の場合もそうでした。

しかし、病状がある一定程度まで進行していない段階等では、針筋電図検査においても異常が検出されない場合があるのかもしれません。

すみません、僕には詳しいことはよくわかりません。


【 ↑ 昨年2017年2月3日、針筋電図検査を終えた後に撮影した写真 @大学病院内2Fドトール

絆創膏が貼られている喉元から首筋にかけた首まわりをはじめとして、上肢(両手先・腕・肩)及び下肢(両脚)に電極の付いた針を刺していき、針が刺された部位の筋肉に力を入れた状態で電気を流していきます。

この検査が行われた5日後、昨年2017年2月8日に診断が確定しました。


以下、診断が確定するまでのタイムテーブルについて、記憶の限りでお示しさせて頂きます。


《 2015年、秋頃 》
ゴルフのプレー中、飛距離が格段に落ちた事を実感する。

《 2016年1月 》
高いところにあった荷物を降ろそうとした際に左肩に力が入らず荷物を落としてしまう。この時から明確に身体の異変について意識し始める。

《 2016年3月下旬 》
フィットネスジムに入会。
筋トレと有酸素運動でダイエットも兼ねて体力の向上に努め始める。

《 2016年7月中旬 》
両肩の脱力感が激しくなり、とりあえず近所で評判の良かった整形外科のクリニックを訪れレントゲンやMRI等の検査を受けるが、肩や腕等の動きを司る神経が通ったC5・C6付近の頚椎に問題は見当たらなかった。

詳しく検査してもらうようにとのことで、即日紹介状を準備して頂き、後日、大学病院で電気生理学を専門としている整形外科医の元を訪れ筋電図検査(針ではない方)を受けたところ、神経内科領域の病気の可能性があるということで、早速、院内紹介して頂く。

《 2016年7月下旬 》
同じ大学病院内の神経内科を受診。
福島さんの病気についは、この神経内科で診断をつけますと言われる。

そのためには検査入院してもらう必要があるが、なにぶん入院病棟のベットに空きがないので申し訳ないが暫く待って欲しいと言われる。

とは言いつつも、病状の経過を観る必要があるとの事でしたので、月に一度の頻度で神経内科の外来で定期的に受診することに。

7ヶ月後。

《 2017年1月27日 》
数日前に連絡があり、大学病院に検査入院。

《 2017年2月8日 》
明確に異変を感じはじめてから約一年、診断が確定。



以上、こんな感じでした。