先日行われた、ディビジョナルラウンドプレイオフ二日目に関する、戦評とハイライト映像を。
3.クリーブランド・ブラウンズ vs カンザスシティ・チーフス
やっぱり、ブラウンズのオフェンスは、2ポゼッション以上リードされる展開になると難しいですね。
特に、チーフスのような得点力のあるチームを相手に追いかける立場になってしまうと、どうしてもパスを多投する攻撃にならざるをえませんから、ランプレーを中心に組み立てる本来の持ち味が発揮できませんでしたね。
ところで、チーフスのオフェンスを攻略するには、どのようなディフェンスが効果的なんでしょうかね。
当然、すべてのプレーにおいてアジャストしようとするのは現実的ではないでしょうから、ある程度の割り切りは必要だと思いますが、、、
なんと言っても、チーフスオフェンスの脅威はスピードです。
あの、フィールドを両サイドいっぱいに使い、ディフェンスを左右にストレッチさせたうえで、そこから更にディープゾーンへとアタックする展開の速さは、リーグ随一ではないでしょうか。
そして、このチーフスオフェンスと対峙したときに一番負担がかかりミスマッチが起こるのは、恐らくLBだと思うので、いっそのことLBの位置にスピードの豊かなSSもしくはFSを配置するユニットを組んでみたら面白いかもしれませんね。4人のDLと7人のDB。
このとき、TEの#87トラビス・ケルシーには、常にダブルカバーで対応して欲しいですね。
この試合で一番印象に残ったのは、第2Q、チーフスがこの日二本目のTDを奪ったシーン。敵陣20yd付近から、レシーバーの位置にセットした#87TEトラビス・ケルシーが、マンツーマンカバーしていたブラウンズの若きエースCB#21デンゼル・ウォードを、ワンフェイクで置き去りにしたところ。
4.タンパベイ・バッカニアーズ vs ニューオーリンズ・セインツ
セインツの敗因が、オフェンスによる4度に渡るターンオーバーであることは明らか。
このターンオーバーから、バッカニアーズは3TDを上げ21点を得ている。
セインツのQB#9ドリュー・ブリーズは、このゲームを最期に引退でしょうね。
ちなみに、うちのカミさんは、試合後、観客のいなくなったスタジアムのフィールドで、トム・ブレイディが、ドリュー・ブリーズやその奥さんとハグしているシーンを見て涙していました。
トム・ブレイディからエンドゾーンへ放たれたTDパスを、ドリュー・ブリーズの息子さんがナイスキャッチするシーンは、なんとも微笑ましい光景でした。
この映像を見て、確かに、ボクもちょっと感動した。
さぁ、いよいよ明日1/25(月)は、カンファレンスチャンピオンシップゲームが行われます。
ボクのなかでは、バッファロー・ビルズを除く3チームであれば、どのチームがスーパーボウルに進出しても大歓迎です。
ビルズについては、今から30年くらい昔かな、QBジム・ケリー時代に、RBサーマン・トーマスやDEブルース・スミスを擁してAFCで圧倒的な強さを見せ、4シーズン連続でスーパーボウルに出場しておきながら、まさかの4連敗を喫した、あの駄目チームのイメージが未だに色濃く残ってますからね。