前日の『ミスト』のおかげで、無性にこちらの作品が観たくなった。
絶望系の最高峰。
病気(als)になった当初、幾度となく死に際を思い浮かべたとき、この作品の中で一番惨たらしい殺され方である『怠惰』のシーンが重なるように甦ってきた。
しかも、あの被害者、発見された時点では、まだ、生きてたからなぁ。あの死に方だけは嫌すぎる。
「地獄より光に至る道は長く険しい」
010 セブン(1995)アメリカ
七つの罪源
1.傲慢(Pride)
2.強欲(greed)
3.嫉妬(envy)
4.憤怒(wrath)
5.色欲(lust)
6.暴食(gluttony)
7.怠惰(sloth)
未だにDVDを手放さずに持っているが、8/27(木)25時頃よりAmazonプライムビデオにて鑑賞。
とにかく、映像の雰囲気が良い。
設定上、物語の舞台となっている都市名には触れていないが、古いアパートが建ち並ぶ雑多な街並みや、その下を地下鉄が走っている環境などを踏まえるとNYニューヨークを想定していることは間違いない。
そして、演出上、徹底的に雨を降らせてるのが良い。あり得ないくらいずうっと、雨。
六つの殺人(胎児はカウントしていない)を済ませ、ジョン・ドゥ(犯人)自らが警察署に出頭してきてから以降は晴れる。
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、他
もう20年以上も前の話、ボクは恐らくこの作品で、モーガン・フリーマンという役者の存在をはじめて明確に認識したんだと思います。このベテラン刑事サマセット役は、当初、アル・パチーノに打診していたそうですが、既に他の作品への出演が決まっていたようです。アル・パチーノなら間違いなくハマるのは素人のボクにでもイメージできますが、モーガン・フリーマンの起用は、今さら言うまでもなくナイスなキャスティングだったと思います。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 星九つ。