2020.08.27 木曜日
先日、原田さんがお勤めされている、新山口の大正通りクリニックにお邪魔してきました。
大正通りクリニックは、リハビリ設備がとても充実しているのですが、デイケアの施設を見せていただいたり、ロボットを使ったリハビリをされてるPTのWさんをご紹介いただき、ロボットなども見せていただきました。
夫にも試してみたいけれど、コロナ禍ということもあり、新山口までうかがうのはちょっとハードルが高いと思っていたところ、なんと自宅でお試しさせていただけることになりました。
PTのWさんが、原田さんと一緒に、こちらを持って来て自宅まで来てくださいました。
ロボットスーツHALは、装着する人の「意思」を感知して動作をアシストする自立動作支援ロボットです。
人が身体を動かそうとするとき、脳は神経を通して必要な信号を筋肉へ送り出します。
脳からの信号を皮膚に貼り付けたセンサーで読み取り、装着者がどのような動作をしたいと思っているのかを、HALは認識します。
その認識した情報に基づいて、装着者の意思に従った動作を実現します。
まずは、脳から筋肉に送られる信号を皮膚から感知できるセンサーをつけていきます。
そして、ロボットを装着。
実際に動かしてみたところがこちら↓
夫は、上肢はほぼ全廃で、自分の意思で動かすことはできません。
Wさんは手を添えてくださっていますが、ロボットが信号を感知して夫の手を動かしています。
脳からの指令信号が、「脳→脊髄→運動神経→筋肉」へと伝わって身体が動き、身体が動くことによって、「筋肉→感覚神経→脊髄→脳」へと信号が戻ります。
HALを通じて思うように身体が動くことで、脳に身体が動いたという信号が戻り、それが身体機能の改善、再生につながります。
alsの場合、運動神経が障害され、脳から筋肉への指令信号が伝達されなくなりますが、疾患などによってこの指令信号が微弱だったり、まだらだったりしても、意思と連動した信号が検出できれば、HALによって意思に従った運動を実現することができます。
訓練すると上手く制御できるようになっていきます。
ちょっと上手になった左手の様子もどうぞ↓
現在、HALには医療用があり、alsなどの疾患では保険適用できるようになっていますが、まだまだ導入されている医療機関は少ないようです。
保険外で、となるとなかなか難しいところですが、私としてはまた試してみたい気もしています。
貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました!