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日本ALS協会山口県支部長のブログ。~ als20170208’s diary ~ 近況と日々の記録。

ボクのカニューレ事情について、あれこれ。

 

今朝、ちんこりんと相談してカニューレを交換しました。

前回交換したのが1月20日なので、また、二週間持たずに交換したことになります。

ただ、今回は、いつものようにカニューレが閉塞して息苦しくなったわけではなく、その前段階、そろそろヤバいかなぁという予兆のようなものがいくつかあったので、早めに対応した次第です。

予兆1.朝一のバイタルチェックで、上の血圧が150あった。普段は、110前後。

予兆2.毎朝行っている側臥位の際に、いつもよりも、わずかではあるが肺への空気の入りが悪く感じた。

予兆3.念のため、カニューレの内部を吸引してもらったところ、痰の蓄積により穴が狭くなっておりカテーテルが奥まで入りきらなかった。

この、予兆3.が決定的かな。

ちんこりんから交換を促されました。

しかし、今回は、いつもに比べるとそれほど痰がついていませんでしたね。

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こちらは、本日交換した使用済みのカニューレ


カニューレさえ交換してしまえば何ら問題ないので、深く考える必要もなさそうなんですが、二週間持たないのが何か気になるんですよね。どうも、標準的な枠から外れてる感じがしてね。

一般的に、ダブルサクションカニューレの場合は、二週間に一度のペースで交換するのが目安と言われているそうですからね。

 

そう言えば、昨年の秋頃だったかな、カニューレ交換が何度か続けて二週間持たなかったことがあり、その際に対応策として、主治医の西川先生より、カニューレのサイズをワンランクアップしてみることを提案されたことがありました。

カニューレの外径がサイズアップされると、それに伴い内径もアップしますからね。

つまり、空気や痰の通り道が広がるため、カニューレの穴が塞がってしまうまでの期間に、これまでよりも余裕が生まれるということ。

この対応策に、ボクも一瞬、「あー、なるほどなぁ」と同意しましたが、しばらく考えてから、やっぱりやめておくことにしました。

というのも、うちのカミさんだったか、呼吸リハでお世話になっている原田さんだったか忘れちゃいましたが、現時点でラインナップされているダブルサクションカニューレの規格について指摘されたからです。

さっそく、メーカーのHPホームページでダブルサクションカニューレの仕様を確認してみたところ、現在、ボクが使用しているものよりも大きいサイズは、あと一つだけしかありませんでした。

コーケンダブルサクションカニューレ : 株式会社 高研 (kokenmpc.co.jp)

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こちらは、現在ボクが使用しているカニューレの仕様書

これは何を意味するかというと、このタイミングでカニューレをサイズアップしてしまうと、次の選択肢が無くなってしまうということです。

昨年の五月に気管切開して気管孔をつくったわけですが、この喉に開けた穴(瘻孔)は、長期にわたってテンション(負荷)が継続して加えられることにより、将来的に拡がっていく可能性があります。

なので、日頃から、この穴(瘻孔)にテンション(負荷)がかかってガバガバにならないよう注意するとともに、もしもの時のために備えて最低限の選択の余地は残しておきたいというわけです。

最近、原田さんからの指示で、LICトレーナーを使って呼吸リハビリをする際にかける空気圧を、これまでの40から35に下げているのも、この気管孔にかかるテンション(負荷)を極力避けることが目的です。

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こちらは、LICトレーナーの圧力計