少し間が空いてしまいましたが、日本時間1月25日に行われたカンファレンスチャンピオンシップゲームの戦評とハイライト映像を。
NFC タンパベイ・バッカニアーズ vs グリーンベイ・パッカーズ
このゲームの勝敗の分かれ目は、パッカーズオフェンスによる、前半終了間際のインターセプトと後半開始早々のファンブルに尽きるのではないでしょうか。
いずれのターンオーバーにおいても、バッカニアーズオフェンスはTDに結び付けており、結局、これが決勝点となりました。
バッカニアーズオフェンスが、この2つのTDを得るのに要した時間は、攻撃権を得てから、わずか30秒ほどの出来事でした。
これだけ短時間のあいだにミスを連発し、それらが、すべて失点につながったとなると、さすがにゲームの流れ(モメンタム)を引き寄せることはできませんね。
そして、このゲームで非常に見応えがあったのが、前半終了間際、残り28秒からのバッカニアーズによる2ミニッツオフェンス。
圧巻は、前半残り8秒、敵陣39ydからTDを奪ったバッカニアーズオフェンスのプレーコールでした。
セオリーでいくと、5~10yd程度のパスで刻んで、FGフィールドゴールにつなげるシチュエーションでしたが、ここで、QB#12トム・ブレイディは、3番手WR#10スコット・ミラーへのロングパスを選択。
このとき、ゾーンディフェンスを敷いてルーズに守っていたパッカーズの選手達も、十中八九、FGフィールドゴール狙いと思ったんでしょうね。
残念ながら、見事に裏をかかれました。
AFC バッファロー・ビルズ vs カンザスシティ・チーフス
チーフスは、立ち上がりこそPRパントリターンのミスもあり、ビルズにリードを許しましたが、その後は大きなミスもなく、いつもどおり生産性の高いオフェンスを展開し、ディフェンディングチャンピオンらしい危なげないゲーム運びでした。
また、この日のチーフスはディフェンスも最高に良かったですね。
特に、DBディフェンスバック陣の活躍が素晴らしかった。
なかでも目を引いたのが、繰り返し使っていたCB#38ラジャリウス・スニード、FS#32タイラー・マシュー、SS#49ダニエル・ソレンセンらDB陣によるブリッツです。
このブリッツが、パスプロテクションにおけるミスマッチを起こし、ビルズのオフェンスラインをスピードで圧倒していました。
その反面、LBラインバッカー陣によるブリッツは、ほとんど見受けられませんでしたから、当初からのゲームプランだったんでしょうね。
この戦術が功を奏し、前半に限って言うと、結果的にビルズに12点与えていますが、QB#12ジョシュ・アレンに対して効果的なプレッシャーをかけ続けたおかげで、実質的にはTDドライブを一つも許しませんでした。
チーフスの完勝です。
さぁ、いよいよ、明日2月8日はスーパーボウルです。
この日のために、75インチの大型テレビも導入し備えは万全です。
ちなみに、ボクの予想は、シーズン前と変わりなくチーフスの連覇です。