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日本ALS協会山口県支部長のブログ。~ als20170208’s diary ~ 近況と日々の記録。

日本ALS協会@山口県支部のオシゴト。#11

 

関係各位

今晩予定されている会議の事前アンケートに対する回答を、以下に記しておきますのでご確認お願いします。なお、県の担当者へは、つい先ほどメールで返信しておきました。

 

1 患者としての御意見
質問)災害に対して平時からどのようなことに備えているか

回答)やはり、人工呼吸器を装着した患者の立場ですと、電気の供給が生命の危機に直結しますので、まずは、停電時の電源をどのように確保するかということを考えます。この点について、わたしの場合は、わずかな電力ですが蓄電池を2台所有しているので、これに人工呼吸器に内蔵されているバッテリーと予備のバッテリーを合わせると、14~17時間程度は、停電時でも人工呼吸器を稼働させることができます。また、自家用車内にAC電源を装備してありますので、ガソリンの供給が途絶えない限りは、こちらから電気の供給を受けることができます。そして、最終手段として、人手はかかりますが、アンビューバック(手動式の人工呼吸器)を1台所有しています。この他の備えとしては、日頃から消費しているペットボトル入りの水、そして、カレーやおかゆなどの、最悪、火を使えないような環境下でも口にできるレトルト食品を多めにストックしています。

質問)支援者への要望や課題だと思われること

回答)地震や台風をはじめ、日本はどこで暮らしていても、いつでも誰もが災害に見舞われる可能性が他の諸国や地域と比べて高い環境にあります。支援者の皆さまには、このことを念頭に、日頃から、頭の中でシミュレーションしておいて頂ければありがたいです。頭の片隅にでも、もしもの時のイメージがあれば、実際に現実化してしまった際の判断や行動に、良い作用をもたらしてくれると思いますから。

 

2 ALS協会としての御意見
質問)災害に関して患者や家族同士でどのような話がされているか

回答)すみません。この災害に関する諸問題については、現在のところ、患者さんやそのご家族同士で意見交換できるような機会を設けることができておりません。

質問)支援者への要望や課題だと思われること

回答)関係機関と連携した上で、患者を災害当事者と想定した避難訓練や勉強会などは、定期的に実施したほうが良いと思います。

以上

 

 

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