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日本ALS協会山口県支部長のブログ。~ als20170208’s diary ~ 近況と日々の記録。

業務連絡。#2

 

関係各位

先日、久しぶりにカニューレ内部が閉塞し、肺から上がってくる気管内の分泌物(痰)を持続的に吸引するためのアモレが、一時的に機能しなくなるという事案が二日続けて発生しました。二度あることは三度あるということで、このような場合の対処方法及び手順を記しておきますので、ご確認お願いします。

気管切開手術を受けるための入院から現在の在宅生活へ移行して、ちょうど丸三年が経過しました。すなわち、24時間365日、四六時中アモレと共に過ごした期間もこれと同じということになります。ボクの記憶する限りでは、この三年間でアモレが機能しなくなったケースは、概ね、次の3パターンに限定されています。従って、この3パターンさえ把握しておけば、今回のようなアモレやカニューレに関連したトラブルにも対応できるということになります。

1.カニューレからアモレへ接続するためのサイドチューブ内部又はその根元付近が、分泌物の付着により閉塞してしまった場合。⇨サイズの合ったシリンジを使って付着した分泌物を抜き取る。実際には、シリンジを引いても押しても最初のほうはビクともしないことが多いようなので、根気よく一定時間を費やしてこの動作を繰り返してみる。これで駄目な場合は、ごく少量の水(一回当たりの上限:2cc)を流し込みながら再び押し引きを繰り返す。これらの手順を踏めば、まず間違いなく開通するはずだが、駄目な場合は最終手段としてカニューレを新しいものに交換。

2.アモレ本体側に接続されたフィルターが、何らかの理由により過度に湿気を帯びて機能しなくなった場合。⇨フィルターを、内部がちゃんと乾燥した予備のものか、もしくは、新しいものと交換。

3.カニューレ内腔部の内側に大量の分泌物が付着し閉塞してしまった場合。⇨まずは、人工呼吸器をカニューレから取り外し接続口を開放した状態で、ピンクの吸引器を使って付着した分泌物を取り除く。上手く取り除けない場合は、カニューレを新しいものに交換。

以上は、3つのケースをそれぞれ示してみたが、アモレのトラブル対応に関する手順としては、まずは何よりもトラブルの原因が上記3つのいずれに該当するのかを特定することが大事であり、当たり前だが、その原因に応じて対処することが最も効率的である。先日の看護師さんの対応なんかを眺めていると、かなり久しぶりの出来事やったから仕方ないのかもしらんけど、何の根拠もなしにとりあえずフィルターを交換してみたりと、無駄な動きが多かったような気がします。ご存知やと思うけど、フィルターが過度に湿気を帯びて機能しなくなった場合は、目視である程度確認できるやろうし、本当にそのことが原因ならば、アモレ本体から「カタカタカタ」と断続的にノイズが聞こえてきますからね。

あっ、また長くなり始めたから、この辺で止めておきます。

 

 

大橋トリオ - 鳥のように